「こどものおもちゃ」

さくら組おとめ組がPJに出た時、エンディングの「好きな漫画は?」という質問で辻ちゃんが答えた漫画。
ブックオフをうろうろしてたらふと目に留まって、「懐かし〜!!」と思いつつ読み返したら買わずにはいられなくなりました。小学生だった当時、本誌で読んでいた頃でさえも「内容が深い・・・」と思ったくらいなので、ひときわ思い入れは強いです。アニメ化もしたけど、アニメはやっぱりアニメ向けのストーリーだったので、原作は奥が深い内容になってます。


作者は小花美穂先生。この人の漫画はストーリーのレベルがものすごく高い。「こどちゃ」然り、その後の「パートナー」はL.S.P(Living Stuffed People/生きている人間剥製←恐らく造語)の話で、りぼんで連載するにはレベルが高すぎ。子どもにはちょっと難しいところも。絵はすっきりしていて綺麗です。線も丁度いい太さだし。
「こどちゃ」は全10巻で、簡単に言えば芸能界に片足つっこんでる“倉田紗南”が芸能界や日常生活で学級崩壊・いじめ・親子の絆(紗南の場合は実の親子ではないけど)・友情の大切さ、そして恋愛などいろいろなことを体験し成長していく話。(簡単すぎ)
でも、内容はとても濃い。本当に濃い。一般的なの少女漫画のように一言では言い表せない。私の文章力がないせいでもあるけれど。
こちらのページにうまくまとまった解説(感想)が載っているのでそちらを参考にしてください。


この作品は平成10年度の講談社漫画賞に選ばれています。この賞がどれだけ権威のあるものかわからないけど(だって今年の受賞作には「きみはペット」、去年のには「西洋骨董洋菓子店」とか入ってるし)、それなりに話題性もあって評価されたのだと思います。(でも連載当時はそんなに話題性はなかったような気が・・・)まぁとにかくすごいんです。
辻ちゃんはこれをリアルタイムで読んでたのかな?それとも近年になって読んでたのか。近年のほうが可能性が高いかな。(3〜4ヶ月くらい前から毎月完全版が発売されているので。)
辻ちゃんヲタの方でなくとも、是非とも呼んでいただきたい作品です、はい。


「こどちゃ」のことを調べてたら自ずとほかのりぼんの漫画家さんたちの情報も目に入ってきたので見ていたら・・・
藤井みほな先生・・・等身狂ってますよ・・・あの「パッション・ガールズ」の頃の藤井先生は何処へ・・・
吉住渉先生、水沢めぐみ先生・椎名あゆみ先生はまだ現役。これからも頑張ってください。
高須賀由枝先生・・・キャラの書き方昔と全然違う。ロリ化してる・・・
倉橋えりか先生・・・進歩してないですね。
ミキマキ(2人組)っていう新人さんの絵が吉住渉先生の絵と激しく似ている。
・缶ケースやマニキュアが付録につく時代になったのか_| ̄|○


りぼんは私が呼んでいた頃と比べて絵柄が子供向けになってきたようです。私が読んでた頃は主人公が高校生の漫画が多くて、絵もちょっと大人っぽかったのでのですが、今は高校生が主人公でも絵柄がまったく高校生って感じじゃないですねぇ。目も大きいし。吉住先生の絵も、「ママレード・ボーイ」の頃よりロリ化してるし・・・高須賀由枝先生の絵柄もいかにも大人!って感じの女性コミックばりの絵だったのに・・・


「なかよし」についても調べてみようかなぁ。
でも「なかよし」はCLAMP先生の「魔法騎士レイアース」以外に特に思い入れはないです。あの作品で、初めて漫画を読んで泣いたので。友情の深さの大切さを思い知らされました。それ以来CLAMP先生の漫画は全て読んでます。今「マガジン」で「ツバサ」連載してますよね。あれおもしろい。今までのCLAMP作品に出てきたキャラがいっぱい出てるので。キャラ出てくるたび、「あーこれ見たことある、何に出てきたっけ」と思い返すのが楽しい。
それよりも何よりも「X」の続きはどーなってんのよ。99年を過ぎてもまだ終わりそうもないこの漫画を早く終わらせてください・・・


追記。
辻ちゃんが好きな漫画ってことは、他のメンバーも読んでいるかもしれないってことですね。可能性はありますな。
そして大事なこと書くの忘れてました。この「こどものおもちゃ」はちょっとしたギャグが多いのです。それはそれは随所にちりばめられてます。かなりウケるものからさらりと流せるものまでいろいろと。話の本筋はシリアスなのですが、時折見られるギャグがちょうどよいエッセンスとなっています。最高です。